総監督ノート

~学生自転車競技のコーチングメモ~

合宿の組み立て方

大学生は1月末頃で期末試験もほぼ終わり、2月~3月は合宿で集中的に乗り込める時期になります。これは学生の特権ですね。高校生は、3年生が同じくらいにいち早く学年末試験が終わって、大学でも続ける部員は大学の練習に合流し始めます。高校1~2年生は2月中…

「努力は夢中に勝てない」

去る1月12日付けの日経新聞日曜版、中ほどの色刷りのページに、セレクトショップ・ビームスの設楽洋社長のインタビュー記事がありました。慶應の大先輩でもある設楽氏の直筆で、「努力は夢中に勝てない。」という言葉が、彼のサインとともに掲載されていまし…

年間スケジュール ~一年の計は元旦までに

先週、JCF(日本自転車競技連盟)から今年の主要大会日程が公表されました。学連のほうも先月出ていたので、それと合わせて当部の年間レーススケジュールが見えて来ました。 通常は毎年12月末までに、総監督自身が翌年の年間スケジュールを大学版・高校版に…

「個人」と「チーム」のバランスを取る難しさ

前回、当部の運営理念について書いた中で、年頭ミーティングにおけるもうひとつの主要テーマとして、「自己管理能力」と「チームプレイヤー」の両立という点に触れました。言ってみれば「個人」と「チーム」のバランスをどう取るのかという議論です。 これは…

年始ミーティング ~当部の運営理念~

年が明けた最初の日曜日、大学チームのメンバーに集まってもらって、日吉の会議室で年始ミーティングを行いました。 通常このミーティングでは、今季目標の確認、その達成に向けた戦略や練習プランの概要、チーム運営面の方針・施策、などがアジェンダになり…

コーチングを始めた頃の当部の”惨状”と再建の経緯

僕が仕事のかたわらボランティアコーチを14年以上続けていると、「よくやってくれるね」「奥さん大丈夫なの」といった声をよく掛けていただきます。同時に、少し手伝ってくれる後輩達からは時々「いやあ、そこまでは出来ませんよ」という率直なつぶやきをも…

「総監督ノート」はじめました

自己紹介 高校時代から自転車競技を始めた僕は、大学を1995年に卒業して以降も、社会人1年目と、30歳を過ぎて大学院に行き転職をした頃の約3年間を除いては、常に何らかの形で母校の自転車競技チームとそのOB/OG会の運営に携わって来ました。 慶應義塾体育会…